ニートになったよくある理由3つ
なぜニートになってしまったのか?よくある理由には以下のようなものがあります。
(1)やりたい仕事が見つからない
専門学校や大学に入って勉強をしても、就職活動の時期になったからといって、やりたい仕事が見つからないというケースもあります。 その場合、就職活動をしていても将来が見えず、自分がその仕事を楽しくできるかどうかも不安になり、就職活動もうまくいきません。
また、やりたい仕事を見つけようとしているだけで、行動を起こしていない、またはさまざまな仕事をしてみたけれど、やりたい仕事が見つからない、という場合もあります。
もし就職したとしても、やりたい仕事でなければ、失敗してもただ落ち込んでしまい、モチベーションは上がりにくいでしょう。 その結果、仕事の意義や意味について否定的になってしまい、ニート生活に入ってしまうというケースが考えられるのです。
(2)生きる意味が見つからない
就職活動がうまくいかなかったり、他人と接することがイヤになったりしてしまうと、目的を見失ってしまいます。
何のために働くのか、どうしてつらい思いをして就職活動をしたり、仕事をしたりするのか、などと考え、その答えが得られず無気力になってしまいます。
無気力になると、何をする気も起きず、生きる意味が見つからなくなってしまうこともあるでしょう。
そうなれば、外に出る意味もなくなり、家の中に引きこもりがちになってしまうのです。
(3)実家暮らしで働く必要がない
実家暮らしで経済的な心配がない場合、すぐに就職をしなくてもいい状況です。
好きな仕事ができる会社が見つかるまで、自分の希望に合った会社に就職できるまで、アルバイトでもしながらゆっくり就職活動をしよう、と思っていてそれが実現できないままでいると徐々に意欲が失われていきます。
それでも経済的に困らない状況があると、それに甘えて就職活動をしなくなり、アルバイトもイヤになってニートになってしまうことがあります。
このままニート生活は辛い!?脱ニートのすすめ
ニート生活を続けていると将来どうなるのか、またどのようなデメリットがあるのか、しっかり認識しておくことが大切です。
30代以上社会復帰の道が狭くなってくる
30歳近くなり、仕事をしなければキャリアはゼロです。
未経験者を採用してくれる会社でも、30歳近くになるまで仕事経験も社会経験も乏しい人材を必要とする会社は少ないでしょう。
30代以上になってしまうと、社会復帰の道はかなり狭くなると思ってください。
公的なニートの支援は30代までが中心
ニートの社会復帰を支援する施設もありますが、年齢制限があります。 40代以上になると、サポートを受けられなくなるケースが多いでしょう。
ハローワークでは職業訓練を主催していますが、参加するには年齢制限があるので注意しなければなりません。
30代以上になるとさまざまな公的支援はなくなっていきます。
ハローワークによる職業訓練の実施例
- はじめてのパソコン基礎科
- Webクリエイター科
- 医療事務と医療コンシェルジュ科
- エステティシャン養成科
ニート期間が長くなるほど就職に不利
職場から離れている期間が長いほど、仕事そのものや人間関係の構築に時間がかかったり、うまくやっていけなくなったりします。
家にこもっている期間が長いほど、社会に出るのが怖くなってしまうものです。 ニート期間が長いほど、就職が難しくなることを把握しておきましょう。
ニートからでも就職しやすい業界と職種
ニートでも就職しやすい業界や職種には、どういったものがあるでしょうか?
介護職
人に役立つ仕事は、精神的にもいい影響を与えます。 生きる意味が分からない、目標がない、と考えてしまうニートにとって、自分のしたことで感謝されることは社会復帰をしやすいものです。
介護関連の仕事は人手不足なので、未経験でも採用されやすいのもメリットです。
工場勤務
物を作るという仕事を黙々とできる仕事だったり、生産ラインを構築する仕事だったり、マシンを使う仕事などさまざま仕事があります。
最初から人とコミュニケーションを取らなくてはできない仕事だと、辛いかもしれませんが、工場勤務であれば、徐々に人と一緒に仕事ができる環境です。
システムエンジニアやプログラマー
システムエンジニアやプログラマーは比較的対人関係のストレスが少ない職種です。 未経験からでも採用されやすいこともメリットであり、経験を積めばキャリアになります。 さらに需要も高いです。
就職したいと思ったらまずすべきこと
ニートが就職活動をする前に、以下のことをやっておきましょう。
生活習慣を改善
朝は起きたくなったら起きて、夜は眠くなったら寝る、昼間も眠い時には寝る、といった生活をしてきた人が、突然朝6時に起床して、夜は10時に寝る、といった生活をするのは非常に難しいです。 精神的に起きようと思っても、体はなかなか言うことを聞きません。
そのまま就職をしてしまっては、遅刻や早退などをしたり、昼間仕事に集中できなかったりしてしまう場合もありますから、まずは、規則正しい生活をするようにしましょう。
ニート1人で就活は難易度が高い
就職活動は、インターネットで情報を集めるだけでなく、就職や転職イベントに参加したり、会社見学に行ったり、精力的に行動しなければなりませんが、そういった活動はニートでなくとも大変なものです。
頑張って行った就職活動の結果、採用通知がもらえなければ、心が折れそうになることもあります。 また、就職活動に関する情報収集を一人で行うのは限界があり、ニートが1人で就職活動を行うのは非常に難しいことだと言えるでしょう。
ニートが転職エージェントを活用するメリット
もし就職活動をすると決めたのであれば、転職エージェントを活用してみるといいでしょう。 転職エージェントでは、しばらく仕事をしていない、未経験、キャリアがない、といった人に対しても、就職しやすいよう、サポートをしてくれます。
その人の要望に合わせた提案をしてくれるほか、履歴書の書き方や面接での注意点など、あらゆる点においてアドバイスももらえます。
自己PRを用意する
就職に成功するには、自己PRが重要です。 自己PRをする際には、ニート期間中のことにも触れなければならないでしょう。 たとえば、ニートをしていた期間に、どのような情報を追っていた、どのような本や映画を見ていたなどはアピールポイントとなる場合もあります。
自己PRについては、自分の情報を伝えるだけでなく、自分にメリットがあることを伝えることが大切です。 現在では体も心も元気になり、仕事にも意欲を持っているという点を伝えられる自己PRを用意しましょう。