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この記事の監修者
五十嵐 美貴(いがらし みき)
- 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント/国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士/CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
- 高校・大学での就職研修講師、職業訓練校・就職支援センターでのキャリアカウンセリング、「マイナビ就職EXPO」「DODA転職フェア」へキャリアカウンセラーとしての参加など、神奈川県を拠点に幅広く就職支援を行う。
- また、採用・昇進評価に関わる人事側からの的確な目線に定評があり、行政機関・民間企業から人材アセスメント(第三者判定)としての委託を複数受け持つ。
目次
高校中退者は就職できない?データから見る就職率
実際の就職活動について説明していく前に、まずは高校を中退した方の就職事情から解説していきます。
卒業1年以内の中卒者の正社員率は11.7%
高校を中退した方の学歴は、中卒者としてあつかわれます。
純粋な中卒者とは厳密には異なりますが、厚生労働省が平成30年に調査したデータによると、中卒者が卒業後1年以内に正社員就職を成功させた割合は11.7%という結果になりました。
学校卒業から1年間の状況 | |
---|---|
正社員として勤務 | 11.70% |
正社員以外で勤務 | 66.50% |
働いていなかった | 16.10% |
不明 | 5.70% |
出典:平成30年若年者雇用実態調査の概況(個人調査、これまでの就業状況)│厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況│厚生労働省
11.7%……やっぱり正社員への就職なんて無理なのかな
そう思われた方もいるかもしれませんが、そもそも正社員以外の雇用形態を希望していた人や、その他の事情で正社員への就職をあきらめた方が少なくない数いることも同調査で明らかになっています。
つまりこの調査を受けた方々は、全員が正社員を希望していたわけではないのです。
正社員を希望している人は少ない
正社員以外の労働者として勤務した理由 | |
---|---|
正社員求人に応募したが採用されなかった | 4.5% |
自分の希望する条件に合わなかったので正社員として勤務しなかった | 14.4% |
自分の希望する会社で正社員の募集がなかった | 6.0% |
正社員として働くことが、体力的・精神的に難しかった | 3.5% |
家庭の事情 | 15.6% |
資格・技能などを身につけるため勉強したかった | 3.1% |
試みの採用期間、研修期間だった | 1.4% |
元々、正社員を希望していなかった | 35.9% |
その他 | 15.5% |
出典:平成30年若年者雇用実態調査の概況(個人調査、これまでの就業状況)│厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況│厚生労働省
この調査結果から、単純に正社員求人へ応募して採用されなかった方はわずか4.5%しかいなかったことがわかります。
個々人の家庭の状況なども関係してくるでしょうが、このデータから読み取れることは中卒者(高校中退者)が正社員として働くことは決して不可能ではないということです。
高校中退から就職を成功させるための5つのポイント
それでは、さっそく高校中退の状態から正社員として働くためにどういった対策をしていけば良いのか、成功のポイントを詳しく解説していきます。
自己分析をする
就職準備はまず自己分析から始まると言っても過言ではありません。
- 自分にはどういった強みがあるか
- その強みを活かせる業界・職種は何か
- 得意不得意関係なく自分が心からやりたいと思える仕事は何か
- 仕事に対して重要視する価値観
- 5年や10年先、その仕事を通じて目指したい自分の姿はどういったものか
地道な作業ですが、このような自問自答を繰り返し自分がどういった人間かを理解していく作業が必要です。
この自己分析がおろそかになっていると、せっかく入った会社でも「何か思っていた仕事と違った……」と早々に退職するようなことになりかねません。
ときには、家族や友人にも自分がどういった強みや性格を持っているように見えるかなどアドバイスを求めつつ、着実に自己分析を深めていきましょう。
企業研究を欠かさない
自己分析とセットでしっかりやっておかなければならないのが、企業研究です。
- その企業の事業内容
- 企業理念
- 社風や文化
- 年収レンジや福利厚生
- 現状の課題や将来性
これから自分が勤める会社となりますので、こういった点をしっかり調べ入念な準備をしておきましょう。
企業研究が深ければ深いほど入社後のミスマッチを防げる可能性は上がりますし、面接の際にその企業に対する知識が役に立つことも少なくありません。
高校を中退した理由を話せるようにする
これについては、面接の際にほぼ必ずと言ってよいほど聞かれる質問になりますので対策が必要です。
一度は卒業するつもりで入った高校を途中で辞めたということは、何らかの理由があるはずであり、採用担当者はそこを確かめたいと考えています。
そのため、「なぜ高校を中退するという決断に至ったのか」、「高校を中退してから就職をしようと考えるようになった動機は何か」、こういった点について自身の考えを整理しておきましょう。
また、中退後の期間は何をしていたのかや、その期間を経て学んだスキルや教訓などあれば、併せて伝えるようにしていきましょう。
学歴不問の求人を受ける
高校を中退し、中卒者となった方のなかで学歴に悩んでいる人もいるでしょう。
しかし、満 15~34 歳の労働者の正社員採用にあたって学歴を求める事業者の割合は実は低いことが、厚生労働省の調査からわかっています。
正社員の採用選考にあたり重視した点(複数回答) | |
---|---|
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 76.0% |
コミュニケーション能力 | 62.9% |
マナー・社会常識 | 60.1% |
組織への適応性 | 47.8% |
体力・ストレス耐性 | 31.0% |
業務に役立つ専門知識や技能(資格・免許や語学力) | 35.9% |
柔軟な発想 | 17.7% |
学歴・経歴 | 23.1% |
従順さ・会社への忠誠心 | 17.6% |
業務に役立つ職業経験・訓練経験 | 40.6% |
このように、正社員採用にあたって学歴を求める事業者の割合は調査対象とした9,455の事業者のうち23.1%と約4分の1しか存在しません。
ただ、この調査は満15歳~34歳の労働者の正社員採用の実施にあたって、という背景があるため、高卒者や大卒者も含んだうえでの数字という点には注意をしましょう。
求人を探す際は、なるべく応募条件に学歴不問としてあるものを探して応募していくことをおすすめします。
女性はくるみんマークをチェックする
高校を中退した女性が、将来的に迎える可能性のある結婚や育児などのサポートが手厚い職場を探そうと考えたとき、チェックしたいのがくるみんマークです。
くるみんマークは厚生労働省が認定する、社員の子育てを応援する企業のみが取得可能なマークです。
このマークを取得するには、一定の育休の取得率や残業時間に関する制限といった基準を守らなければなりません。
さらに、上位の認定であるプラチナくるみんマークは、より高い水準の認定をクリアする必要があり、取得している企業は多くありません。
将来的に結婚などのライフイベントを迎える予定のある女性は、この認定を受けている企業への応募を考えてみると良いでしょう。
▼くるみん認定企業を確認する
くるみん認定及びプラチナくるみん認定企業名都道府県別一覧│厚生労働省
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高校中退から就職をするメリット
高校を中退し早く社会に出ることにはメリットもあります。
同年代よりも長く社会人経験を積めますし、専門的な技術を若いときから身に着けることも可能であるからです。
社会人経験を長く積める
高校を中退し就職すると、同年代よりも早い段階でスキルやビジネスマナーを身に着けられます。
また、職種によっては10代のうちから専門的な技術を磨けますので、20代という若さで起業する人もいます。
東京商工リサーチの「130万人の社長データ調査(2016年)」によると、全社長の最終学歴の中卒者の割合は6.74%となっています。
これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれでしょうが、高校中退であっても意欲があれば学歴関係なく社長になれることを、このデータは証明しています。
結果主義の会社ではもらえる給与が高くなる可能性がある
たとえば営業職では、契約件数に応じた成果報酬が給与として反映される会社もなかにはあります。
また、エンジニアの場合は利用できるプログラム言語が増えると、収入が高くなる会社もあります。
本人の労働意欲や向上心が必要ですが、若いときから社会人として仕事をして、実務的な経験や技術を身に着けることで、学歴に関係なく収入をアップさせていけるでしょう。
高校中退から就職をするデメリット
- 就職先の選択肢や取得できる資格が少なくなる
- 学歴が問題となり出世街道に乗れないかもしれない
就職先の選択肢や取得できる資格が少なくなる
学歴不問の求人はありますが、多くは高卒以上を最低条件としており、中卒でも応募できる求人は組み立てや解体工事など選択肢が少なくなります。
そして、給与には資格手当が付く場合がありますが、中卒の場合、受験資格すらなく資格が取れないことがあります。
「高卒以上」が条件となる資格・試験の一例
- 介護福祉士
- 歯科衛生士
- 保育士試験
- 美容師免許
- 警察官採用試験
- 消防官採用試験
そのため、将来的な選択肢を増やしていきたいならば、通信制高校への編入や高等学校卒業程度認定試験を受けたりして、進学を目指してみましょう。
学歴が問題となり出世街道に乗れないかもしれない
大手企業などでは、企業内で出身大学による派閥ができているようなことがあります。
さらに、高学歴の新卒しか取らないような会社では、社内で学歴による差別を受ける可能性がもしかしたらあるかもしれません。
このような場合、学歴が原因で重要なポストを任せられなかったり、昇進しにくくなるという事態に陥る可能性があります。
もし、学歴による差別が横行しているような会社に入社してしまった場合は、転職を考えてみても良いでしょう。
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この記事のまとめ
高校中退者は就職活動において、学歴がネックとなることもあります。
しかし、学歴不問で採用している会社であれば、対策を練ることで正社員への就職を目指すことは可能です。
高校中退だからと就職を躊躇するのではなく、まずは自分にとっての強みやアピールできるポイントを考えてみてください。
もし一人での就職活動が難しいようならば、就職エージェントの力を借りることも検討してみましょう。