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新卒1年目の最新の離職率は「11.6%」
まず実際の離職者や転職希望者はどのくらいいるのか整理してみましょう。
厚生労働省の調べによると、平成30年3月に大学を卒業して就職した新卒1年目の離職率は11.6%であったと「新規学卒者の離職状況」にて明らかにしています。
これは約10人に1人が1年目で入社した会社を辞めているということを指しています。
学歴 | 卒業 | 就職者数(人) | 3年目までの離職率(%) | |||
合計 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | |||
大 学 | 平成25年3月 | 412,636 | 31.9 | 12.8 | 10.0 | 9.1 |
平成26年3月 | 427,932 | 32.2 | 12.3 | 10.6 | 9.4 | |
平成27年3月 | 441,936 | 31.8 | 11.9 | 10.4 | 9.5 | |
平成28年3月 | 448,309 | 32.0 | 11.4 | 10.6 | 10.0 | |
平成29年3月 | 458,500 | 22.9 | 11.6 | 11.3 | - | |
平成30年3月 | 461,041 | 11.6 | 11.6 | - | - |
資料を読むと、新卒で入社した会社を入社3年以内に辞めている方が3割を超えていることがわかります。
ただしこちらは会社を辞めた方の数ですので、実際に辞めようか悩んでいる方はどのくらいいるのかはわかりません。
ではあなたと同じように転職について悩んでいる方は、実際にはどれほどいるのでしょうか?
新卒1年目の5割以上が「転職活動中」「転職活動はしていないが検討中」

株式会社ディスコが公表した入社1年目のキャリア満足度調査結果では、新卒1年目であるアンケート回答者の実に5割以上が「転職活動中」「転職活動はしていないが検討中」と答えています。
新卒入社した方の約10%が退職した陰には、その5倍もの転職について悩んだ方がいるようです。
また、別の質問項目では、もう一度大学生として就活するなら他社への入社を希望するという人が6割近くに上っています。
このように、新卒であっても今の会社が合わないと感じたら退職を考える人は決して少なくないようです。
「第二新卒」という言葉も生まれたことから社会もこういった風潮を理解しているといえます。
しかし、だからといって「今すぐ転職すべきだ!」と一概に言えるわけではありませんよね。
これからご紹介する「新卒1年目で転職するメリットとデメリット」をご自分の状況と比較しながら、まずはどうするべきか考えてみましょう。
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新卒入社の会社を1年目で転職するメリット4つ
1年目で転職する4つのメリット
- 大手企業や自分が目指す業界へのチャンスがある
- 採用後、スムーズに会社に溶けこむことができる
- 早く転職するほどその後の業界でキャリアを積みやすい
- 社会人としての基礎的なビジネスマナーを身に着けている
ではまず入社一年目から転職した際のメリットについて詳しく見ていきましょう。
(1)大手企業や自分が目指す業界へのチャンスがある
新卒1年目であれば中途採用というよりは、ポテンシャルが重視される「第二新卒」の枠で転職活動を進められるため、大手企業や自分が目指す業界へのチャンスが広がります。
「大学時代に就活に失敗し納得のいかない企業・業界に入社してしまった……」という人でも再チャレンジできる可能性があります。
もちろん、学生時の就職活動同様に内定への難易度は高いですが、大学時代の就活での失敗を踏まえてより精度の高い転職活動をおこなうことができるとも言えます。
社会人1年目での転職活動に挑戦してみたいけれど、やはり1人では不安……という方は第二新卒の転職に強いウズキャリや業界最大級の求人数を持つリクルートエージェントなどに相談して一緒に戦略を練るのもよいでしょう。
(2)採用後、スムーズに会社に溶けこむことができる
入社して1年目ならまだ現職の考え方に染まっていませんので、転職後も会社の雰囲気や人間関係に早く慣れることができるはずです。
たとえ同じ業界といえども企業ごとの雰囲気や業務の進め方も違うものです。
業務に関しても、環境に適応して柔軟な進め方をすることができるでしょう。
(3)早く転職するほどその後の業界でキャリアを積みやすい
自分が本当にやりたい仕事が見つかった場合、早く転職するほどその後の人生においてキャリアを積みやすくなります。
業界や企業によっては、20代前半から半ばで管理職や権限のあるポジションに就いている人もいます。
何年も悩んでようやく転職するより、1年目でも思い切って新しい職場に飛び込めば、数年を無駄にすることなく自分が目指す分野で活躍することができます。
転職したい業界が成長傾向であれば、昇給・昇格やボーナスもアップする可能性があります。
そのため転職後の年収がいまより低くても長期的な視点で考えてみると、キャリアや収入の面でも早期に転職した方が有利な場合があります。
(4)社会人としての基礎的なビジネスマナーを身に着けている
入社1年目であれば、社会人としての基礎的な研修をすでに受けているかと思います。
そのため、転職先の企業にとって第二新卒を採用することは、新卒採用と比べて社会人マナー教育のコストを抑えられるというメリットがあります。
最後に、新卒1年目で転職した方の成功体験談を見てみましょう。

本当に転職をしてよかったと思っています
- 30歳
- 営業
新卒で入社した以前の会社ですが、入社前に聞いていた勤務地とはまったく違う場所での赴任を2ヶ月目にして突然言い渡され、自宅から通える場所でもありませんでしたので、早期離職しました。そこからエージェントに理由を説明し転職活動をしました。同じ営業職に転職してから気付けば7年ほど経過しましたが、ありがたいことに現在は役職ももらっているので、毎日充実した日々を送ることができています。中間管理職なので人と業務の両方を見るのは大変ですが、本当に転職をしてよかったと思っています。
- 就活期間4ヶ月
- 応募社数8社
- エージェント1社
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新卒入社の会社を1年目で転職するデメリット5つ
では今度は、新卒入社の会社を1年目で転職・退職した場合のデメリットを5つ見ていきましょう。
1年目で転職する5つのデメリット
- 今までの経験がリセットされる
- 給料は下がる可能性がある
- 冬のボーナス支給前に退職すると、ボーナスが少額になる
- 雇用保険の基本手当の給付対象にならない
- 書類選考や面接などで不利に働く可能性
(1)今までの経験がリセットされる
1年目で会社を辞めてしまうと、少ない期間であったとしても今までの経験がリセットされてしまいます。
たとえ同じ職種・業務内容の職場であったとしても、実務の細かなところは会社によって進め方が違ってくるはずですから、仕事を1から覚えなければなりません。
また、職場が変わりますので当然ですが人間関係も最初から作っていく必要があります。
人間関係に重きを置くタイプの人は、この点においてよく考える必要があるでしょう。
(2)給料は下がる可能性がある
入社1年目での転職は給料が下がる可能性があります。
理由としては、社会人1年目であることから経験も実績もまだまだ足りていないからです。
そのため、給料アップをすることがなかなか難しいでしょう。
(3)冬のボーナス支給前に退職すると、ボーナスが少額になる
1年に満たないとはいえ、頑張って働いたのですから退職する前にボーナスは欲しいですよね。
しかし、新卒1年目で退職した場合、タイミングによってはボーナスをもらえるチャンスを失ってしまいます。
入社1年目の夏のボーナスは基本的に満額の半額以下の少額しか支給されません。
というのも、ボーナス支給には査定期間が必要だからです。
査定期間例 | 支給 |
---|---|
前年10月~3月 | 7月(夏のボーナス) |
4月~9月 | 12月(冬のボーナス) |
ボーナスが満額になるのは充分な査定期間が過ぎてからになりますから、すなわち冬となります。
経済的な事情を考えるならば、冬のボーナスの支給を待ってから退職するのも良いでしょう。
また、企業によって査定期間や支給月は異なりますので、会社の賞与規則を確認しておくことをおすすめします。
(4)雇用保険の基本手当の給付対象にならない
1年目に退職した場合、原則として失業時にもらえる雇用保険の基本手当の給付対象にはなりません。
なぜなら、雇用保険に12か月以上加入していることが、基本手当の給付条件のひとつだからです。
今の会社を退職してすぐ次の会社で働ける場合や、退職を優先する場合は別ですが、転職活動ではボーナスや給付金といった生活資金の問題がネックになることがあります。
そのため、経済的な心配があれば退職時期を先延ばしすることも検討しても良いでしょう。
(5)書類選考や面接などで不利に働く可能性
世間で入社3年以内に転職する20代が増えたといっても、短期間で転職する求職者をこころよく思わない面接官がいることは否めません。
そうした面接官から、またすぐ辞めるのではないかという疑いの目で見られたり、応募者が多いときには勤続年数が長い人から選んだりというものさしで測られる可能性はあります。
またスキルが少ないことから応募書類の内容が見劣りしてしまい、アピールがうまくいかないということもありえます。
では最後に転職失敗の体験談を見てみましょう。

前の仕事の方が良かったと思う日々です
- 24歳
- 事務
前の会社は残業が多く、給与にも納得がいかなくて辞めました。今の仕事は求人情報や面接では希望していた職種に感じ、内定を頂けたこともあり入社しました。ですが特にリサーチすることなく一人よがりに応募、面接、入社をしたため、実際は想像とかけ離れた仕事をしています。また、手取りも目に見えて少なくなり、これなら前の仕事の方が良かったと思う日々です。次の転職活動では企業の情報収集はもちろん、周りにもアドバイスを求めて行なっていきたいです。
- 就活期間6ヶ月
- 応募社数15社
- エージェント1社
この失敗談のような場合も実際にはあります。
もし、自分が今転職するべきかどうか不安であれば、転職のプロであるエージェントに「自分はこの会社を辞めるべきかどうか」無料相談してみるのがおすすめです。
次の章から転職を失敗しないためのコツを学んでいきましょう。
新卒1年目で転職したい6つの理由と企業への面接時の伝え方
新卒1年目が転職を考える主な理由として、人間関係が悪いことや仕事が激務であることなど大きく6つが挙げられます。
しかし、これらの理由をそのまま企業に伝えると自己解決力の低い他責思考な人と捉えられ、選考に落ちる可能性があります。
つまり、ネガティブな転職理由は企業からの印象の良いポジティブな内容に変換することが大事ということです。
よくある転職理由を企業への伝え方として簡易的な表現にまとめました。
よくある転職理由 | |
---|---|
(1)上司や同僚との人間関係が悪い | 目標を達成するために、チームの人員同士が切磋琢磨できる環境で真剣に仕事に取り組みたい |
(2)仕事内容が思っていたのと違った | ・企業研究が足りなかった(自責) もしくは ・入社前と話が変わっていた(事実) |
(3)仕事が激務過ぎた | 理想のキャリアを実現するために新しい仕事へ挑戦したい |
(4)今の会社の仕事内容では成長できなさそう | |
(5)今の会社の将来性 | |
(6)福利厚生や給与面での不安 |
このようにほとんどの理由が「今の会社ではやりたいことができない」という自分の将来像を考えたうえで、前向きな理由に変換できます。
あくまで「今後のキャリアを考えて転職します」というポジティブな意志を伝えましょう。
ここからは具体的に内容を見ていきましょう。
(1)上司や同僚との人間関係が最悪
上司と本当に気が合わなくて…毎日嫌味を言われてばかりで会社に行きたくありません…
人間関係の苦労は、いつの時代も仕事の悩みの上位にランクインする問題です。
入社するまではやさしい態度で接してくれていたのに、入社した途端に手のひらを返したように厳しく叱られたり、未経験の業務なのに上司や先輩からのフォローがもらえなかったりと、ケースはさまざまです。
年配の人のなかには、教育体制が整備されていないことを棚上げして「仕事は見て覚えろ」といった考え方を持っている人もいます。
まったく何も教えてくれない、たまに教えるときも高圧的に接してくるなど、良好な人間関係を築くのが困難な職場もあります。
そのため、新卒1年目で右も左も分からないうえに、周囲のサポートが得られずに転職を考える場合が多くあります。
(2)仕事内容が思っていたのと違った
マーケティングで採用してくれると言われていたのに、実際入社してみたら営業担当にさせられました…
丁寧な企業研究をおこなっていたとしても、実際に働いてみなければわからないことはたくさんあります。
会社都合で入社前に決定していた配属先と違う配属先を言い渡されることも、少なからずあることです。
聞いていた配属先と違うとなると会社への不信感も募り、自分のキャリアに対して不安を感じても仕方ありません。
自分のモチベーションを無理やりあげて仕事を続ける日々は、どんな社会人にも耐え難いものでしょう。
(3)仕事が激務過ぎた
ある程度仕事が忙しいのは覚悟のうえだったけど、想定していたよりもずっと大変…ここ最近4時間睡眠が続いています…
会社説明会で聞かされていた仕事内容より非常にハードであった、連日5時間も6時間も残業をしないと業務が終わらないなど、会社側の仕事の振り方に問題がある場合があります。
労働基準法違反の場合もあるため、状況を慎重に見極めてあまり我慢しすぎないようにしてくださいね。
(4)今の会社の仕事内容では成長できなさそう
毎日重要度の低い仕事を押し付けられてばかり。ベンチャー企業に就職した友達がSNSで楽しそうに仕事について語っているのがうらやましいです。
ただ、会社にとって大切な戦力として数えられない1年目の社会人であれば、大きな仕事を任されないことは当然でもあります。
自己評価と客観的な評価をはき違え、尊大な態度にならないようにだけ気をつけましょう。
また、「成長できる環境に転職したい」という曖昧な理由を面接で答えると、より深い掘り下げをされることがありますので準備が必要です。
あなたが将来どうなりたいのか、そこから逆算した場合にどのような環境にいるべきなのか、明確にしていきましょう。(5)今の会社の将来性
今度うちの会社が競合会社に吸収合併されるって聞きました…
入社前は知らなかったのですが、今後予想される業績が赤字続きみたいなんです…
せっかく厳しい就活戦線を乗り越えて就職したのに、会社の将来性が感じられなかったら不安になりますよね。
そして、就活時は聞こえがいい言葉ばかりを聞かされていたのに、いざ就職してみると今年から赤字に転落で早期離職者を募集……なんてショックな体験談もあります。
さらに社員の意欲が会社全体で著しく低下している、業務の改善提案を言い出す雰囲気がないといった会社であれば、将来性を考えると早めに転職した方が賢明であるでしょう。
(6)福利厚生や給与面での不満
初任給は悪くないものの、その後昇給している先輩が少ないのを知ってしまいました…
競合他社と比べて仕事量が多く、業務レベルはうちの方が高いはずなのにボーナスの額が少ない…
企業研究ではなかなか知ることができず、入社して初めてわかる昇進や昇給の実態があります。
また、福利厚生など、働きやすさに関わる部分で先行きに不安を感じる場合もあります。
家賃補助が思っていたより少なく、新卒1年目がもらえる給与では家賃の負担が大きいなんてこともよくある話です。
考えてみた?今の会社に残るメリット3つ
ひと通り転職する際のメリットとデメリットについてお伝えしてきましたが、どうするべきか今も迷ってらっしゃる方がいるかと思います。
そんな時は今の会社に残ることを選んだ際のメリットとも比較して考えてみましょう。
小さな差でも決断するには必要な差です。
先ほどの6つの転職理由も視点を変えれば好転する可能性だって見えてきますよ。
(1) 人事異動で人間関係や業務が変わる可能性
いま無理だな、嫌だなと思っていることは、もしかしたら人事異動で大きく変わる可能性はないでしょうか?
まだ入社1年目のあなたが2年目から別部署へ異動ということは可能性が低くても、周りの同僚や上司が入れ替わるということはない話ではありません。
実際、支店長が異動となり、支店内全体の雰囲気が変わったため転職せずに済んだという話もあります。
信頼できる先輩に1年目や2年目の大変な時期をどう乗り越えたのか相談してみると、違う見方ができるようになるかもしれません。
(2) 2年目にはより重要度の高い仕事を任される可能性
入社して1年目は業務の流れを覚える素地作りとして、裁量は少なくとも今後につながる大切な業務をおこなっています。
もしかしたら研修や教育内容の全体像を納得できるよう説明されていないと、感じているかもしれません。
ところが上司や教育担当の方はゆっくりじっくり、焦らずあなたに仕事を覚えてほしいと考えている可能性もあります。
業務内容に不満があるのなら一度そういったすれ違いを解消すべく、業務相談でしっかり今後の展望など聞いてみてはいかがでしょうか。
(3) 会社も成長中のため労働条件も改善される可能性
立ち上げたばかりの子会社やベンチャー企業ではまだ事業が軌道に乗り切れていなかったり、社内の決まり事や福利厚生・待遇が不完全だったりと、企業としても成長中であることが多いです。
例えば親会社に合わせた祝日カレンダーで年間休日が少なかったところを、120日を目指して毎年1日ずつ公休日を増やしているという企業もあります。
このようにあなたと同じでまだまだ成長中である企業の場合は、労働条件がどんどん改善されていく可能性があります。
自分よりも社歴の長い先輩に最近できた福利厚生制度や労働条件の変更点など、いままでどんな変化があったか聞いてみるのもよいでしょう。
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新卒1年目の転職を成功させよう!失敗する人の特徴を解説

では、転職をすると決めたときはどうすれば1年目での転職を成功させることができるのでしょうか。
よくある転職活動失敗の原因をひもといて、成功のコツをつかんでいきましょう。
1.キャリアビジョンが明確に定まっていない
1年目の転職に失敗する理由のひとつとして、キャリアビジョンが明確に定まっていない場合があります。
「多分ここでなら次は働けるだろう」といった安易な考えで転職をすると、また同じような不満を感じて転職を繰り返してしまう可能性があります。
自分が長く安定して働くには何が重要なのか、入念な自己分析をして長期的に働くことを意識した職場を選びましょう。
キャリアビジョンが明確でないと志望動機などの練り込みも甘くなってしまい、採用担当者に仕事への熱意の薄さを見抜かれてしまうこともあります。
2.前職の不満ばかりを言っている
何かあるたびに周りのせいにして、反省をしない人は仕事を続けても成長できません。
だからと言って、
前の職場でちゃんと仕事ができなかったのは全部自分のせいだ、僕は何て駄目な人間なんだ……
と自責になりすぎてしまい、自分のスキルを過小評価してしまうことも問題です。
次の職場に移っても、前の職場での反省点を活かせなければ、同じ失敗を繰り返してしまうだけです。
さらに、こうした自己分析が甘いと本当は自分の不得意な仕事だという自覚もないまま、同じ職種に転職してしまう可能性もあります。
新卒1年目の転職を成功させたいなら、会社への不満ばかりに目を向けず、自己分析を重ねて反省点をきちんと把握しておきましょう。
直そうと思っても直せないことは少なくないかもしれませんが、自分の弱みを知ることで、思う存分能力を発揮できる理想の職場へ転職できる可能性も高まります。
また、面接時にも前職の不満ばかりを述べていると単純に印象が悪くなってしまいますので注意しましょう。
3.高望みをして大手企業ばかりを狙っている
福利厚生が整っており年収も高く待遇の良い企業への転職を憧れている方も多いと思います。
しかし、同じような考えで大手を狙っている転職希望者は決して少なくありません。
ライバルとの競争を勝ち抜いて転職することは大変です。
そして、大手という理由だけで転職先を探すとミスマッチを引き起こす危険があります。
転職先を大手だけに絞らず、待遇の良い労働環境を整えている中小企業も視野に入れた方が、成功の確率は上がるはずです。
4.自信が無いまま面接を受けてしまう
1年目で転職ってやっぱり後ろめたいな……転職理由も言いづらいし面接どうしたらいいんだろう?
転職経験の少ない1年目の社会人は面接時、準備不足が表情に出てしまうことがあります。
不安な表情をしていると、面接官としては「ものすごく緊張しているけど、この子大丈夫かな……」と心配をしてしまいます。
気を利かせて、アイスブレイクの時間を取ってくれる面接官もいるでしょうが、全員がそうした対応を取ってくれるとは限りません。
大事なのは自己分析や企業研究を綿密におこない、自信を持って堂々と面接に臨むことです。
面接がどうしても不安であれば、転職エージェントを利用して模擬面接を重ねることも非常に効果的ですよ。
実際に転職するなら?内定までの3つの流れ
ご紹介してきたメリットとデメリットをご自分の状況と比較してみていかがでしたでしょうか?
まだ転職すべきか踏ん切りが付かない場合は、そこも含めて転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
相談した結果、転職をしないことになったとしても、視野を広げて自分のキャリアを考えてみた経験はきっと今後の役に立ちます。
これらを踏まえたうえで、以下の流れで転職エージェントを利用すると転職活動がスムーズです。
転職活動開始の流れ
- 自分がやりたいことを明確にする
- 転職エージェントを活用してみる
- 自己PRを準備する
(1)自分がやりたいことを明確にする
将来的なキャリアビジョンを描けないまま転職してしまうと、転職先でも同じような不満を抱えたり、転職活動が長期化してしまう可能性が高くなります。
今の会社に満足がいかないとわかったら、「なぜ転職したいのか」、「転職後にどんな人生を歩みたいのか」を考えるところから始めましょう。
たとえば、面接の場では以下のような質問がされますが、正確な自己分析ができていないとこれらの質問に答えることは難しいです。
この会社であなたが具体的にやりたい仕事と、10年後までのキャリアビジョンを併せて教えてください。
具体的に前職のどこを不満に感じていましたか?
また、あなたが本当に求める環境とは何でしょうか?
深く考え始めると答えを用意するのが大変な問いですよね。
自己分析を繰り返して、自分がやりたいことを絞り込んでいきましょう。
ただ、自分で自己分析をやるのには限界があるのも事実であり、時間もかかり、心理的にもハードルが高いので後回しになりがちです。
そんなときは転職エージェントのヒアリングを受けて、自己分析のサポートをしてもらうと、転職活動をスムーズに進められますよ。
(2)転職エージェントを活用してみる
効率的な転職活動をしたいなら、転職のプロである転職エージェントの活用をおすすめします。
転職エージェントは良質な求人を紹介してくれることはもちろん、前職を踏まえて将来につながるキャリアコンサルティングを無料でしてくれることが魅力です。
自分だけの転職活動では見えていなかった業界を教えてくれたり、自分の適性やPRポイントをアドバイスしてくれたりしますので、まだ社会に出て日の浅い1年目の転職にはとても強い味方になります。
ここでは、転職活動を始めるあなたにとって心強い味方になる転職エージェントを3つご紹介します。
1.マイナビジョブ20’s

マイナビグループが築いてきた企業との強いパイプを持ち、長年の実績・ノウハウを兼ね備えているのがマイナビジョブ20’s最大の魅力といえます。
マイナビジョブ20’sの特長
対象 | 20代全般 |
---|---|
強み | 全求人が20代対象 自己分析に役立つマイナビ流適性診断が受けられる 大手ならではのノウハウがある |
求人数 | 約1,500件 |
マイナビジョブ20’sは、20代に特化した転職エージェントです。
第二新卒市場を熟知したキャリアアドバイザーが親身になってフォローしてくれます。
2.リクルートエージェント

リクルートエージェントは転職成功実績No.1※の転職エージェントです。
※厚生労働省「人材サービス総合サイト」における2019年度の無期雇用および4ヵ月以上の有期雇用の合計人数より
リクルートエージェントの特長
対象 | 20代~30代中心 |
---|---|
強み | 業界最大級の求人数 転職に便利な独自コンテンツ・アプリがある 転職成功実績No.1 |
求人数 | 約20万件 |
業界最大級の求人数がリクルートエージェントの最大の魅力です。
幅広い選択肢から仕事を選びたい方にはぴったりです。
3.女性におすすめしたいパソナキャリア(女性)

「パソナキャリア(女性)」では女性の転職に精通したキャリアアドバイザーがサポートしてくれますので、女性社員に多い悩みも気軽に相談できます。
パソナキャリア(女性)の特長
対象 | 20代~40代女性 |
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強み | オリコン顧客満足度調査「転職エージェント2年連続で総合1位(2019・2020) 25万人の転職支援実績 |
求人数 | 25,000件以上 |
また、「パソナキャリア(女性)」の母体は長年の支援実績を持つ「パソナキャリア」のためこれまでに培ったノウハウがあり信頼できます。
女性のニーズを的確にとらえたキャリアアドバイスを受けたい方におすすめです。
(3)自己PRを準備する
自己分析や転職エージェントのアドバイスを基に、転職先の企業へ伝える自己PRの準備をしましょう。
自己PRで企業が見るポイント
- 課題解決に向け実際に行動したこと、工夫したこと
- その結果と、その事例から学んだこと
- そのスキルを今後どのように活かしていきたいか
たとえ1年に満たなかったとしても、その間に会社で努力してきたことは新たな会社でも活きるでしょう。
具体的なエピソードを交えた自己PRを作成し、転職先の企業で熱心に働いているイメージを採用担当者に持ってもらいましょう。
どんな些細なエピソードでも構いませんので、これまでどのように工夫し苦労を乗り越えたかという「課題解決能力」を判断できるような内容がおすすめです。
採用担当者に響く自己PRを作るためには新たに挑戦する職種や業界、転職先の企業への理解が欠かせません。
徹底した情報収集をおこない、企業にマッチする自己PRをまとめるようにしましょう。