ニートが就職するには?20代は急げ!初就職はできるだけ若い方がいい
実家暮らしで両親のサポートを受けながら生活できるうちは良くても、いつかひとり立ちしなくてはならないときが来ます。
30代、40代を迎え、両親が定年退職を迎えたり、結婚したいパートナーができたりしてから就職活動するよりも、20代の若い今のうちにやっておいた方が就職しやすいです。
いつかは正社員として働くつもりがあるなら、20代のうちに行動しましょう。
歳を取ればとるほど、就職活動は不利な傾向に
一般的に、若い方が転職(就職)しやすいと言われますが、実際には企業が求めるスキル(実務経験や実績)がありさえすれば、歳を取れば不利になるとは一概には言えません。歳を取る=不利にはなりませんが、これはあくまでもスキルがあると言う前提での話です。
仮に28歳で初めて就職する場合、自分と同年齢の人は高校卒業後すぐに就職した人で10年近く社会人経験があることになります。
同じ28歳で1人は社会人経験0、もう1人は社会人経験が10年だった場合、よっぽど秀でた何かがなければ後者の方が採用される確率はかなり高いです。
したがって、学校卒業後すぐに就職した人と比較した時に、差が少ないうちに就職した方が有利と言えます。
職歴ゼロのニートの場合はすでに備えている状態であることはほとんどないため、「歳を取れば不利になる」はニートの就職の場合、正しいことが多いでしょう。
企業から懸念を持たれることも多くなる
企業によって異なりますが、早い人では20代半ばで管理するポジションに就くことも珍しくありません。例えば30代で初めて就職する人が入社する場合、自分よりも年下の上司の下に配属されることもあるということになります。
こちら側が仕事では先輩なのだから、素直に教えてもらうという気持ちでいても、お互い多少のやりにくさを感じることもあるかもしれません。
そのことが原因で業務が滞るリスクを抱えるくらいなら、それぞれの企業の管理職の平均的な年齢以下の人を雇いたいと考える人事もいるでしょう。
また、特に若い社員が多い企業の場合、若い人の中でうまくやっていけるか?、これから採用する人材の年齢を特に気にする人事もいるかもしれません。
30歳をすぎてからニートから初めて就職する場合、新卒同様、一から仕事を覚える立場のため、仕事場では一番下のポジションになり、20代前半の若者の中で30過ぎの人がうまく馴染んで連携をとりながら仕事を進めていけるのか?などの懸念を人事側持たれやすいでしょう。
20代までの無職・ニートが就職するには
就職準備を始めるといっても、何から手をつけて良いのか分からない人は多いものです。 無職・ニートから就職を目指すにあたり、今からでもスタートしたい事前準備を紹介しましょう。
朝型の生活リズムに直す
無職・ニート生活が長いと夜型の生活リズムに偏りやすく、体内時計がおかしくなります。 日付が変わる0時までには就寝、8時には起きる生活を始めましょう。
夜勤の仕事もあるとはいえ、絶対数が少なくなります。 日勤でも動ける身体にしておくことで選択肢が広がり、就職できる可能性がアップします。
1日働ける体力をつける
せっかく早起きしたのですから、午前中から外出しましょう。 起床したらウォーキング・図書館の開館時間に合わせて自宅を出て、毎日1冊本を読む・帰宅後に掃除や洗濯など家事をするなど、大まかな1日のスケジュールを決め、1週間続けてみます。
引きこもりがちだった人がいきなりフルタイムで働こうとしても、体力が続かないことは多いものです。 昼寝は控えて1日動き、徐々に体力をつけていきます。
家族以外の人と会う
真面目な人ほど、働いていない自分を恥ずかしく感じ、自宅にこもってしまいます。 自分から外の世界に出て、家族以外の人と関わることは大切です。
地域のボランティア活動やスポーツクラブに通い、挨拶をするくらいでも構いません。
自分の殻に閉じこもってばかりではなく、外に目を向けましょう。
ニートが就職したいと思ったら、まず企業に求められる人材になること
早寝早起きができて体力も問題なく、そのうえで家族以外とのコミュニケーションもきちんとこなせる自信がついたら、次のステップへと進みます。
今度は、企業から「欲しい」と言われる人材になるための準備をしましょう。
生活習慣を改善
正社員として採用する以上、10年や20年といった長期的なスパンで働ける人材が理想です。
規則正しい生活習慣を守り健康維持に努めている人材には、一定の評価が期待されます。 栄養バランスのとれた食事や適度な運動など、早寝早起き以外の要素も見直しましょう。
転職エージェントを活用し支援を受ける
ポテンシャル採用を行っている企業でも、基本的なビジネスマナーを知らないと通用しません。 新入社員の研修や実務経験から知識を得てきた第二新卒者と比較されたとき、ネックになるポイントです。
そこで活用してほしいのが、転職エージェントが行っている無料の研修制度や模擬面接。 会社によって受けられる研修内容・サポート制度は異なりますが、こんなことを学べます。
ハタラクティブ 面接対策会
受講しない人と比較して内定率が2割アップする魅力的な研修です。
面接マナーや自己PRで押さえておきたいポイントをレクチャーしてもらったあとに、模擬面接を行ってフィードバックを受けられます。 無職・ニート期間の伝え方が知りたい人にもおすすめです。
JAIC(ジェイック) セカンドカレッジ
大学中退者に特化した転職支援サービスです。 中退してから無職・ニートだった人が社会人として活躍するために必要なノウハウを学べます。
自己PRを準備する
転職エージェント経由で求人の紹介を受ける際には、応募企業の想定している人物像を聞いておきます。 求められる人物像と自分の性格を比較、マッチしている部分を核にした自己PRを作成しましょう。
無職・フリーターの選考では、人柄や人間性が非常に大きな意味を持ちます。 転職エージェントのアドバイスを参考にしつつ、訴求力が高い内容でまとめてください。
ニートからの就職に向いてる仕事
仕事の向き不向きは一概には言えないため、「この仕事がニートに向いている」と言い切ることはできませんが、それでも向いている可能性が高い職種は存在します。
ここでは、ニートに向いている可能性がある3つの職種について解説していきます。
(1)介護職
慢性的な人手不足が深刻な職種であり、未経験からでも正社員になれる可能性は高くなります。 高齢化社会に歯止めがかかるサインが見られないことから需要は高く、長期キャリア形成を目指す人におすすめです。
仕事の大変さに比べて給与が低い職種というイメージを持つ人もいますが、政府主導の改善対策がなされています。
祖父や祖母の介護を経験した人なら、実体験を交えた自己PRも可能です。
(2)工場勤務
食品や自動車工場に配属されて、ピッキングやライン作業を担当します。 たくさんのお客さまと関わるより、モクモクとこなす作業が得意な人には働きやすい職種でしょう。
経験を重ねていくと、現場スタッフのマネジメントを任されることもあります。
(3)配送業
インターネットショッピングの普及により、物流に関わる業界も人を欲しがっています。
荷物の積み下ろし、運転など1人で行う業務がメインのため、人付き合いが苦手なニートにも向いている可能性が高い職種と言えるでしょう。